MINI宮崎
【MINI試乗記】MINI COOPER S E 3DOOR |MINI宮崎
こんにちは!
MINI宮崎の中山です!
さて前回は
MINI COOPER 3DOORの
試乗記として記事を書いたのですが
今回は
新型である
MINIの電気自動車の試乗記事となります!
さて
さまざまなニュースサイトやHPでも
「ついに登場電気モデル!」
な自動車業界ですが
みなさんご存じの通り
MINIにも今回の第4世代から
日本にも正式にBEVモデルが登場しました!
実をいうと本国では2019年の11月に
生産が開始されていたんですが、
満を持しての登場ということで、、、
ガソリンモデルとの比較記事になるので
是非ご参考に
前置きはこのくらいにして
早速試乗記に入りましょう。
リニア+ゴーカート=
前回MINIファンの皆様にお伝えさせていただいた通り、第4世代になってもMINIのゴーカートのような走りは健在です。
ですが本モデルは明らかに低速域の加速感が違います。通常ガソリンモデルのアクセルレスポンスは踏み込みから一瞬のタイムラグがあり加速につながります。しかし電気モデルであるこのMINI COOPER 3DOOR S Eはよりアクセルレスポンスがタイトになっています。
宮崎では馴染みがあまりないので何とも形容し難いのですが、よく例えられる「リニアな加速感」というのはこのことだと改めて感じます。さらにバッテリーが車両底面に設置してあるためガソリンモデルよりも重心が低くドッシリした安定感を感じることができます。
大きな変更点として挙げるのであれば、本モデルはアクセルペダルがオルガン式から吊り下げ式へと変更されています。これまでの全モデルでオルガン式ペダルが標準化されていましたが、電気モデルでは吊り下げ式を採用しており、BMW MINIでは初めてのことです。
考えられる要素は2つあります。1つはクラシックMiniのデザインを意識している。もう1つは生産上のもの。後者に関しては、実は電気モデルである3DOOR E・ACEMANは吊り下げ式を採用していますが、ことMINI COUNTRYMAN SEだけは電気モデルであってもオルガン式を採用しています。
COUNTRYMANはガソリン・ディーゼル・電気と3タイプ生産しているのに対し、3DOOR EとACEMANは電気専用での生産。吊り下げ式のほうが生産コストが抑えられるというところも関わっているのかもしれません。
※1枚目ガソリンモデル/2枚目電気モデル
ワンペダル・ドライブ
ガソリンモデルとの大きな違いの変更点が電気モデルならではの「ワンペダル・ドライブ」。
ギアをBレンジに入れると、アクセルペダルのみの操作で完全停止まで可能になる走行法です。すべて「慣れてしまえば」と言ってしまったらそれまでなのですが、かなり独特な走行法です。発進はアクセル・停止はブレーキと教え込まれ27年の筆者は、なかなかに苦戦しました。
アクセルから足を離すたびにブレーキングと等しい減速感、そのまま完全停止。走行中にブレーキをかけると軽度の踏み込みで強めなブレーキング。一見ただの演出的な仕様に思えますが、意味のある走行法なのです。実は電気自動車には「回生ブレーキ」というものが存在します。簡単に申し上げますと、これは走行時に消費しきれなかったエネルギーを回収する機構で主に減速時、ブレーキ時に回収ができます。
ガソリンモデルに馴染みがある方に伝わりやすく例えるならば、エンジンブレーキ時に燃料が生成されるような感覚ですね。後述していますが、これにより航続可能距離を伸ばすことができます。それを意図的に発生しやすいのが、この「ワンペダル・ドライブ」というわけです。
感想としては、本当にゴーカートに乗っているような乗り味です。これは一度体験していただきたい。
デザインの差別化
ガソリンモデルと一番大きく異なるのは、インテリアのレイアウト。ガソリンモデルのセンターコンソールはアームレストの土台で仕切られているのに対し、このモデルはリアまでにかけてトンネルのように伸びています。
ただしアームレストの土台がない分、アームレストは一本足で固定させているため、力を入れると多少揺れます。気にならない方には問題ありませんが、運転中肘に重心をかける方の場合は少し気になりかもしれませんが、柔らかいということではありません。
※1枚目ガソリンモデル/2枚目電気モデル
ダッシュボードに関してはガソリンモデルと比べニット調の部分が電気モデルのほうが長く、傾斜がついています。運転席からの見え方も少々異なり、電気モデルのほうが鼻先がストンと落ち視界が下に気持ち広がっています。
※1枚目ガソリンモデル/2枚目電気モデル
横から見てみるとガソリンモデルと比べ膨らみが減り、よりシンプルなラインになっています。あわせてサイドにはこれまでのMINIにはなかったプレスラインがついており、ドアノブは従来のグリップタイプからフラップタイプへ変更されています。ここは好みが分かれるかと思われますが、「カリスマティック・シンプリシティ」というデザイン言語を掲げる本モデルならではの変更ですね。
※1枚目ガソリンモデル/2枚目電気モデル
※フラップタイプのドアノブ
電気自動車の懸念点
実際に試乗車として登場してから日数が経ち、実際に乗ってみた所感を綴っているのですが、電気モデルをご検討されている皆様が一番気にされているのはやはり「どのくらい走れるのか」だと感じます。結論から申し上げますと、350㎞くらいとお伝えします。なぜフワッとしているのか。
まず、メーカーHPで確認できる値でMINI COOPER ELECTLICの航続可能距離 が344㎞~446㎞。おおよそ100㎞の差がどこにあるかというと、様々な要素が絡み合います。グレードにもよりますが、一般的な電気自動車の特性から申し上げるなら「走行環境」が関係します。エアコンの使用や気温により電力消費やバッテリーに対する影響でも航続可能距離に対して多少の影響が出ることが事実として挙げられます。
あわせて電気自動車の強みである「回生ブレーキ」での走行に係るエネルギー回収等はあくまでブレーキングや減速を前提としたものであるため、高速道路のような高速巡行は少し不得手な印象を抱きました。ただし、その問題を払拭するためなのか、それを意識したように高速道路サービスエリアには充電器の設置が充実しています。さらに走行モードに「GREENモード」という燃費/電費にフォーカスしたモードがあることから航続距離を伸ばす方法もある事実があります。
宮崎県では現在も引き続き電気自動車に対する充電器等のインフラ整備も進んでいます。基本的には通勤・買い物がメインで長距離はあまり…という方であれば電気自動車の恩恵は余すところなく受けられるかと思われます。
さていかがだったでしょうか!
なかなかに長文になってしまいましたが、
電気自動車に関してはまだまだ皆さん馴染みが薄いかもしれません。
是非、実際に乗ってみて
「生活スタイル的にどうかな?」
「どんなメリットが他にあるかな?」
などなどご相談ください!
次回はMINI 5DOORについて
遅筆なのでご容赦ください
ではまた!
文:中山SC